多楽器奏者への個人的な道のり

2018/06/09

 

5歳からヤマハのピアノ教室に10年ほど通った時から、楽器に触れることは自分にとって非常に重要な時間になっている。

その後小学校のマーチングバンドでユーフォニウムを(勿論それ以前に、リコーダーや単音ハーモニカは授業で演奏した)、中学校からはギターを始めた。高校では流行りに乗って、ギターを弾き語り、ブルースハープを吹き、某デュオのものまねのように、地元で路上ライブをしたりして過ごした。

その後上京。大学のバンドサークルではドラムにも手を出した。ピアノは長いこと弾いていなかったが、今やっているバンドを始めてから、キーボードを弾き語りすることもまあまあ慣れてきた。

宅録音、いわゆる宅録もやるようになってから、スキルの低いベースも自ら演奏し始めた。ドラムは打ち込みだが、大学で実際にドラムを弾いたことでドラミングのパターンを少し掴んでおいたことが役に立っている。

その辺りから、「次はどの楽器をやると手っ取り早く弾けるようになるのだろう」ということをしばしば考えるようになった。これは、語学学習にも似ているものの考え方だと思う。英語をやった後に中国語をやると構造に共通点があって理解がしやすかったり、ヨーロッパの言語だと尚更その傾向は強いのだろう(ポルトガル語をかじった時にそう思った)。また、朝鮮語は日本語を母語とする者にとっては文字も、構造も共通点があるのだ。

楽器にもそのようなものがあるのではないか。昔読んだ本にも同じようなことが書いてあって調べてみた。

たとえば、ウクレレ。6本の弦があるギターに対しウクレレは4本の弦で一見まるで違うのだが、ギターの低い音の2弦(6弦と5弦)があたかも存在しているようにイメージし、かつ移調するのに便利なカポタストで5フレットを押さえていると仮定すると、実はギターと音階が全く一緒なのだ。

通っているお店に飾られている沢山のウクレレ。最初は全く弾けなかったのだけど、上記を理解してから弾いてみると、いきなり簡単に弾き語りできるところまで追いつけた。そうして弾けることが大体見えてから、昨年ウクレレを買った。今は時々ライブで使えるまでになった。

それからトランペット。これも、小学校の時にやったユーフォニウムとオクターブが違うのみで、運指は全く一緒であることにも気づいた。こちらは、オリジナル曲を歌いながら楽器を弾くというのがメインである都合上、口が塞がってしまうため、きちんと手を出せないでいるけど、歳をとったらジャズトランペットでもやれるんじゃないかと思っている。そのために今から手をつけておきたい。

フルートも、コンサートフルートと言われるタイプのものはリコーダーと基本的に運指が同じらしい。これも、トランペトと同じ理由で手を出していないけど、ちゃっちゃと弾けるようになれば、バンドの間奏で弾いたりできるんじゃないか。

ブルースハープをやった経験も、クロマティックハーモニカという、よりメロディーを演奏しやすいハーモニカを手を出すきっかけになりそうである。

考えを発展させて、いつか弾きたいと思っているバイオリン。ギターやウクレレと違い、フレットという、音階の変わるポイントを示すものが付いておらず正しいピッチで音階を弾けるようになるのに苦労するらしい。また、弦が4本というところはウクレレと同じで、ピックを持つ代わりに弓で弾くわけだけど、運指としてはウクレレの4度ずつ音が上がる(ソ、ド、ミ、ラ)弦の音階と違い、5度ずつあがっているらしい(ソ、レ、ラ、ミ)と知った。

さっそく楽器屋さんに行き、店員さんにいつかバイオリンをやってみたいのだが、ギターやウクレレをやる人間にとって何かいい材料はないかと聞いてみた。すると、ギターやウクレレと同じような格好のマンドリンが、フレットのついたバイオリン(チューニングが同じ)らしいのだ。これなら弾き語りもできるし、そのうちバイオリンを本当にやろうと思った時の敷居を下げられるはずなのだ。

一気にバイオリンに行けばいいだろう、まどろっこしいな、と思われるかもしれないけど、ギターをやったことのある人ならわかるであろう、Fの壁(初心者にはちょっと難易度の高いコードのおさえ方。初心者のやる気を削ぐ第一関門)のようなことで、楽器を簡単に諦めてしまうのは勿体無いのだ。それならちょっと遠回りしてでも、すでに弾ける楽器と共通点のある別の楽器に寄り道した方が、モチベーションは続くような気がしているのだ。

誰だっていきなり縄跳びの隼(あや二重跳び)に挑戦したりしない。まずあや跳びをやり、二重跳びをやり、それらが両方できるようになって初めて手が出せるじゃないか。

まぁ、くだらないといえばくだらないのだけど、沢山の楽器が弾ける人間になれたら、きっとこれから辛いことが待っていても80年くらいは気が紛れて生きていけるんじゃないかな。

あとは楽器を収納する住宅事情を解消していく方法を組み立てていく必要があるわけだけど。